「利確幅や損切り設定が本当に正しいのか…」そんな不安を抱えながら、毎日の評価損に胸がザワつく夜を過ごしていませんか。ぼく自身、最初はその“落ち着かない感じ”に振り回され続けました。でも、利確と損切りの考え方が整った瞬間、驚くほどメンタルが軽くなり、運用が静かに安定し始めたんです。この記事では、トライオートFXの利確幅×損切り設定をプロ視点でわかりやすく分解し、初心者でも迷わず再現できる“安全で長く続く形”に落とし込みました。読み終えるころには、あなたの設定に自信が持てて、毎朝アプリを開くたびにほっとできる未来が見えてきます。
結論|トライオートFXの利確幅×損切り設定は「安全設計」が正解【初心者向け】
「トライオートFXの自動売買を始めたいけれど、利確と損切りの設定を間違えたら一気に資金が溶けそうで怖い…。」多くの初心者が、まさに同じ不安を抱えたままスタートボタンの前で止まっています。トライオートFXはレンジ内でコツコツ利益を積み上げる仕組みですが、その裏側では含み損を抱えながら運用することも想定されたサービスです。
しかも公式マニュアルを見ると、トライオートFXの自動売買ロジックの多くは、最初から損切りが入っていないケースもあります。損切り幅は任意設定で、投資家自身がどこまでリスクを許容するかを決めて入力する必要があります。
だからこそ、**初心者がいきなり攻めた設定にするのは危険**です。このガイドでは、「トライオートFX 自動売買 設定 利確 損切り」で検索してきた人が一番知りたい「安全で続けやすい利確幅と損切り幅の考え方」を、専門用語をかみ砕きながら解説していきます。
トライオートFXの全体像や他の設定項目(値幅・本数・数量など)の基本をまだ押さえていない場合は、先にトライオートFXの自動売買完全ガイドや設定方法の基本ガイドを読んでおくと、この利確・損切りパートが一気に理解しやすくなります。
まず結論:利確は“広め”、損切りは“深め”が初心者の安全ライン
トライオートFXの利確幅と損切り幅で一番大事なのは、**「短期の勝ち負け」ではなく「長く続けられるかどうか」**です。FXの自動売買は、何十回・何百回と取引を重ねることでトータルの利益を狙う仕組みなので、数回のトレードで一喜一憂して設定をいじり回すと、かえってパフォーマンスが崩れがちです。
その前提に立つと、初心者の安全ラインは **「利確はやや広め」「損切りはレンジの外側に深め」** というスタイルになります。利確幅を広めにするのは、スプレッドや手数料の影響を相対的に小さくして、1回あたりの利益をしっかり確保するためです。損切りを深めにするのは、想定レンジの中でちょっとしたノイズやヒゲに触れただけで、何度も損切りを食らうのを防ぐためです。
もちろん、資金量や通貨ペア、相場環境によって“ベストな数値”は変わります。ただ、**「利確=ほどよく欲張る」「損切り=レンジの外に逃がす」** というバランスを軸にすると、極端に負けるパターンを避けながら、コツコツ型の運用に近づけます。詳細な数値例やタイプ別のおすすめ設定は、後半のセクションで具体的に紹介します。
この記事でわかること|勝率と利益バランスを整える設定の作り方
この記事で目指しているゴールは、単に「おすすめ設定の数字だけ教えること」ではありません。自分の資金とメンタルに合った利確幅・損切り幅を、自分で考えて調整できるようになることです。トライオートFXには自動売買セレクトやビルダーなど多くのロジックがありますが、どのロジックでも最終的にリスクを負うのは投資家自身です。
そこでこの記事では、次のポイントを軸に話を進めます。まず、トライオートFXの自動売買における利確・損切りの仕組みと、よくある失敗パターンを整理します。そのうえで、「利確幅を変えると何が起きるのか」「損切り幅を変えるとロスカットリスクがどう変化するのか」を、初心者でもイメージしやすいように図や表を使いながら解説していきます。
さらに、資金別のおすすめテンプレ設定 や、コアレンジャー・スワッパーといった人気ロジックでの考え方もまとめます。リスクやロスカット寄りの話をもっと深く知りたい人は、読み進めながらトライオートFX自動売買のリスク管理ガイドもセットで読むと、「どこまで損切りを許せるか」がクリアになっていきます。
この記事を読むべき人|設定で迷う初心者・含み損が不安な人
この利確・損切りガイドが一番役に立つのは、トライオートFXを始めて1〜2か月くらいの人です。自動売買セレクトをとりあえず稼働してみたものの、「含み損が増えてきて怖い」「この利確幅の設定で合っているのか不安」と感じ始めたタイミングの人には、かなり刺さる内容になっています。
また、他社のリピート系FX(ループイフダンやトラリピなど)で自動売買を経験したことがあり、「トライオートFXは利確幅や損切りをどこまで自由にいじれるのか」「他社より攻めた設定にしても大丈夫なのか」と比較している人にも向いています。各サービスの特徴は別記事で詳しく比較していますが、利確・損切り設計の考え方の土台はどのサービスでも共通なので、この記事で基礎を固めておく価値は大きいです。
そして何より、「仕事が忙しくてチャートをずっと見ていられない」「できれば半分ほったらかしで運用したい」という人こそ、安全設計の利確・損切りを理解しておくべきです。数分おきにスマホを開いて含み損をチェックしてしまう状態から抜け出すためにも、最初に“自分なりのルール”を決めておくことが、心の安定につながります。
- トライオートFXの自動売買は、含み損を抱えながら利益を積み上げる仕組みで、利確幅と損切り幅が成績を大きく左右する。
- 多くのロジックでは損切り設定が任意なので、初心者ほど「利確は広め・損切りはレンジ外に深め」の安全設計を意識した方が失敗しにくい。
- この記事は失敗例・仕組み・資金別テンプレまで網羅しており、自分に合った利確幅×損切り設定を自力で組めるようになることを目指す。
まずはこの結論を頭の片すみに置きながら、次のセクションでトライオートFXの利確と損切りの仕組みを一緒に整理していきましょう。
基礎理解|トライオートFXの利確・損切りは“運用成績を左右する心臓部分”
トライオートFXの自動売買は、設定してしまえば半自動で利益を積み上げてくれる──そんなイメージを持つ人が多いのですが、実際には「利確幅」と「損切り幅」が運用成績を大きく左右します。どれだけ優秀な自動売買ロジックでも、利確と損切りの考え方がズレているだけで、利益の伸び方がまったく変わってしまうことも珍しくありません。
ぼく自身も最初は“自動売買だから設定は軽くでいいだろう”と考えていました。でも、初期設定のまま運用したときに「あれ、利益は出てるけど思ったより増えないな…」「含み損が想像以上に重たい…」と感じた瞬間、利確と損切りが成績の心臓なんだと強く実感しました。
このセクションでは、初心者がつまずきやすい利確幅と損切り幅の基礎を、できるだけ噛み砕きながら整理していきます。もし基本設定の全体像をまだ把握していない場合は、先に自動売買設定ガイドを軽く読んでおくと理解がよりスムーズです。
利確幅とは?利益をどれくらい“確実に取るか”を決める設定
利確幅は「1回の自動売買で、いくら利益が取れたら決済するか」を決める数値です。たとえば利確幅を20pipsに設定すると、相場が20pips動いた段階でポジションを自動で決済して利益を確保します。
利確幅が小さすぎると利益確定が早く行われるため、勝率は高く感じます。しかし、実際に増える利益はスプレッドや手数料に押されて伸びにくく、長い目で見ると「頑張っているのに資産が増えない」という状態になりやすいのが実情です。
一方で利確幅を大きめにすると、1回あたりの利益はしっかり取れます。相場がある程度動いてから決済するため、スプレッドの影響も小さくなり、効率がよく感じます。ぼくも過去に利確幅を少し広げただけで収益曲線の伸びが変わったことがあり、「やっぱり利確幅は大事なんだ」と驚かされました。
ただし、利確幅を広げすぎると「決済までに時間がかかる」「トラップの回転率が落ちる」など別のデメリットも出てきます。だから利確幅は“狭すぎず広すぎず”を狙うのがポイントです。
損切りとは?負けをコントロールし資金を守るための重要装置
損切りは「どのポイントまで負けを許すか」を決める設定です。トライオートFXでは、損切りを入れるかどうかも自由に選べますが、初心者ほど“損切りなし”を選んでしまいがちです。しかし、損切りなし設定はメリットと同じくらい大きなリスクも抱えています。
損切りなしで運用した場合、相場が想定レンジから外れてそのまま逆行してしまうと、含み損がどんどん積み上がり、長期的な資金拘束につながりかねません。資金が大きければ耐えられますが、少額資金の初心者にとっては大きな不安材料になります。
一方、損切りを設定しておくと、「最悪ここまで来たら撤退する」という基準が明確になります。これは精神的な余裕にもつながり、運用が続けやすくなる大きなメリットがあります。初心者が安心して続けるためにも、損切りは“保険”として機能します。
もちろん、損切り幅が浅すぎると、ちょっとしたヒゲで連続損切りを食らう恐れがあります。そのため、損切り幅は相場のレンジを踏まえて“深め”に置き、レンジの外側に逃しておくのが基本です。損切りの考え方と資金管理をより深く知りたい場合は、別記事のリスク管理ガイドも参考になります。
利確・損切りはどこで設定する?自動売買画面の該当部分をやさしく解説
はじめてトライオートFXの自動売買設定画面を開くと、意外と項目が多くて戸惑います。特に利確幅や損切り幅の入力欄は名前が似ているため、「これってどこを触ればいいんだろう」と迷う人が非常に多いです。
基本的には、自動売買セレクトでもビルダーでも、利確幅は“利益確定幅”や“利確値幅”として入力欄が用意されています。あなたが設定した値まで相場が動くと、そのポジションは自動的に決済されて利益が確定します。数字を変えるだけで動きがガラッと変わるため、この項目は慎重に調整する必要があります。
損切りは“損切り値”や“ストップ値”と表示される入力欄に設定します。ここに設定した数値まで逆行した場合、自動で損失を確定して撤退します。暴落時や強いトレンドの反転時に過度な損失を避けるためにも、この欄の理解が欠かせません。
より全体の設定画面を体系的に知りたい人は、先に紹介した設定ガイドを併せて読むと「どの設定がどんな影響を持っているのか」が一気にクリアになります。利確・損切りの設定はその中でも特に重要なパーツで、ここを理解すると自動売買の動きが一段と見えるようになります。
- 利確幅は「どれくらい利益が取れたら決済するか」を決める設定で、狭すぎても広すぎても効率が落ちる。
- 損切りは「どこまで負けを許すか」を決める安全装置で、初心者はレンジ外に深めに置く方が安定しやすい。
- 利確・損切りの入力欄は設定画面の中心で、自動売買の性格を決める“心臓部分”として非常に重要。
利確幅と損切り幅の意味がつかめてきたところで、次のセクションでは、この2つの設定を間違えるとどんな落とし穴があるのか、具体的な失敗例とともに深掘りしていきます。
ありがちな失敗|利確幅・損切り幅を間違えると損が増える理由
利確幅や損切り幅は、トライオートFXの“心臓部分”と言ってもいいほど重要です。ところが、初心者の多くが「なんとなく初期設定のまま」「利益が多く見えるからとにかく利確を小さく」など、直感で決めてしまいがちです。ぼくも最初のころは、利確幅を狭くすれば効率が上がると誤解して、ぜんぜん資産が増えない時期がありました。
設定の数字そのものは小さな違いに見えますが、**利確幅と損切り幅を間違えると、驚くほどパフォーマンスが崩れます。**逆に言えば、この失敗パターンを知っておくだけで、運用の安定度が一段上がる感覚がつかめます。
ここでは、初心者が特につまずきやすい“三大ミス”を分かりやすく整理していきます。もし心当たりがあれば、このあと紹介する最適化パートで一気に改善できるので安心してください。
よくある失敗①|利確幅が狭すぎて「スプレッド負け」してしまう
利確幅を狭くすると「勝率が高くなる」「こまめに利益が積み上がる」ように見えますが、これは初心者が最も誤解しやすいポイントです。利確幅が10pipsと短すぎると、スプレッド(売買コスト)や実質的な手数料の影響が相対的に大きくなり、せっかくの自動売買が“働いても働いても伸びない状態”になります。
例えば、利確幅10pipsに対してスプレッドが1pipsあったとします。この場合、利益の10%が最初から削られる構造になり、これが何十回も積み重なれば、見た目の利益より実質の利益がまったく伸びなくなります。ぼくが運用を始めたばかりの頃も「回数は多いのに資産曲線が横ばいだ…」という違和感があり、利確幅を20〜40pipsに広げた瞬間に改善しました。
また、利確幅が狭いと相場の小さな揺れにも敏感に反応するため、「ちょっとした上下で細かく決済→すぐに逆行してマイナス」というパターンにも陥りやすいです。こまめな決済はメリットのようで実は落とし穴なので、初心者ほど利確幅は“ある程度の大きさ”を確保するのが得策です。
よくある失敗②|損切りが浅すぎて“ノイズで連敗”するパターン
チャートを見ていると「このラインを超えたら危ないだろう」と感じる価格帯があると思います。でも、そのラインにあまりにも近い場所に損切りを置いてしまうと、相場の“ノイズ”や“ヒゲ”で簡単に触れてしまい、何度も損切りが発動します。
特に初心者は、心配から損切りを浅い位置に置きがちですが、これは連敗につながる典型的な動きです。浅すぎる損切りは“勝ちパターンに乗る前に強制終了してしまう”ようなもので、トライオートFXのようにレンジを前提にするサービスとは相性が悪い設定です。
運用経験の長いユーザーほど、“想定レンジの内側に損切りを置かない”という共通ルールを守っています。損切りはレンジの外側に逃がすことで、相場の揺れによる無駄な損失を減らせます。もし「損切りが多くてうまくいかない」と感じているなら、損切り幅そのものではなく「置き場所」が根本原因になっている可能性が高いです。
よくある失敗③|損切りなし運用でロスカットに追い込まれる危険
初心者に最も多いミスが「損切りなしでOK」という誤解です。損切りなしで運用すると含み損を抱えたままでも長期戦ができるため、一見メリットが大きく見えます。しかし、相場が想定レンジを外れて長期間逆行すると、評価損益が積み上がり続け、気づけば証拠金維持率が急落。最悪の場合はロスカットが発動する可能性があります。
ロスカットは、証券会社が資金を守るために“強制的に決済”する仕組みです。これは完全に自分の意思とは関係なく動くため、損切りよりもはるかに不利な価格で強制決済されることが多いのが現実です。損切りが精神的に怖いからといってゼロにしてしまうと、逆に大きなリスクを抱える結果になります。
もし損切りなし運用を続けるなら、資金管理やロスカット水準の把握は絶対に欠かせません。ロスカットや証拠金維持率の詳しい考え方は、別記事のリスク管理ガイドで詳しく解説しています。損切りを入れるべきか迷っている人は、そちらを読んで判断の軸を作っておくと安心です。
- 利確幅が狭すぎるとスプレッド負けが発生し、努力のわりに資産が増えにくくなる。
- 損切りを浅く置くと、相場のノイズに触れて連敗が続き、勝ちパターンに乗れなくなる。
- 損切りなし運用はロスカットリスクと隣り合わせで、長期逆行に弱く資金拘束も増える。
ここまでの失敗パターンを押さえれば、初心者がつまずきやすい“落とし穴”を避けやすくなります。次のセクションでは、公式仕様に基づいた利確幅・損切り幅の設定ルールを整理し、安全に運用できる土台を作っていきましょう。
公式ルールで確認|利確幅・損切り幅の「できること・できないこと」
ここまで利確幅や損切り幅の考え方を深掘りしてきましたが、もうひとつ大切なのが「公式仕様として、どこまで自由に設定できるのか」という部分です。どんなに理想的な戦略が頭の中にあっても、トライオートFXの画面で設定できる範囲を超えてしまえば実現できません。だからこそ、**公式ルールを正しく理解しておくことが、安全運用の第一歩になります。**
ぼく自身も最初は「もっと細かく設定できるはず」「この損切りも後から消せるよね?」と勘違いしていた時期がありました。でも実際には、できることとできないことがハッキリ決まっています。ここを押さえておくと、設定がスムーズになり、余計なミスも激減します。
このセクションでは、初心者が必ず知っておくべき公式ルールを、やさしく・正確に整理していきます。設定画面全体の流れを知っておきたい人は、先に自動売買の基本設定ガイドを読んでおくとさらに理解が深まります。
設定できる利確幅・損切り幅の範囲【公式仕様】
まず前提として、トライオートFXでは利確幅も損切り幅も「任意に数値を入力して自由に調整」できます。ただし、設定可能な数値には明確な範囲があり、その範囲を超えて入力することはできません。
利確幅は、通貨ペアごとの値動きの特性に合わせて一定の最小値・最大値が決まっています。たとえばボラティリティが大きい通貨では最低値が広めに設定されていたり、逆に値動きの小さい通貨では細かい利確幅が許容されていたりします。これは“過度に細かい利確でシステムが乱れる”ことを防ぐ目的もあります。
損切り幅も同様で、「値幅を0にして完全に損切りなし」「広すぎる損切りを設定してしまう」といった極端な入力はできないようになっています。損切りなしで運用したい場合でも、あくまで“損切りを設定しない”という選択であって、“0pipsに固定”とは意味が異なります。
このように、利確幅・損切り幅は完全に自由ではなく、公式仕様の範囲内で調整する仕組みです。まずはこの前提を押さえておくことが大切です。
自動売買セレクトとビルダーで設定できる項目の違い
トライオートFXには「自動売買セレクト」と「ビルダー(テクニカルビルダー含む)」の2種類があります。この2つは“設定できる項目の自由度”に大きな差があります。
自動売買セレクトは、すでに完成されたロジックを選ぶだけで稼働できる仕組みです。利確幅や損切り幅はロジックごとに初期設定が入っていますが、利確幅は調整可能、損切りはロジックによって変更可能な場合と、固定されている場合があります。これは初心者でも使いやすいように制限を設けているイメージに近いです。
一方でビルダーは、利確幅も損切り幅も自由にカスタマイズできます。トラップ幅や本数、数量、レンジ上下限など、文字どおりゼロから自分の戦略を組み立てる感覚です。自由度が高いぶん、責任も大きいので、初心者が扱うなら“少なめのロット×広めの利確幅”で安全寄りに作るのがおすすめです。
つまり、セレクトは「失敗しにくく整えられた箱」・ビルダーは「自分仕様に作れる上級者向けツール」というイメージが分かりやすいでしょう。
保持済みポジションの利確・損切り変更ルール
意外と見落としがちなのが「すでに保有しているポジションの利確・損切りはどう扱われるのか?」というポイントです。実はこのルールはシンプルで、変更後の設定が反映されるのは“新しく発注されるポジションのみ”です。
たとえば、設定を変更する前にすでに建てられていたポジションは、元の利確幅・損切り幅のまま決済されます。途中で設定を変えても、保有中ポジションの決済条件が変わることはありません。
この仕様を知らない初心者は、「利確幅を広げたのに、なんで前と同じ価格で決済されるの?」と混乱しがちです。でもこれはシステムが悪いのではなく、トラブルを避けるために意図的に設計されたルールです。もし“すべてのポジションを新設定に合わせたい”場合は、古いポジションを手動で決済してから再稼働する必要があります。
こうした仕組みを理解しておくと、設定変更するときに不安や誤解が生まれにくくなります。
- 利確幅と損切り幅は公式仕様で設定範囲が決まっており、極端な値は入力できない。
- 自動売買セレクトは調整できる項目が限定される一方、ビルダーは自由度が高く上級者向け。
- 保持済みポジションには新設定が反映されず、新規発注分から反映されるのが公式ルール。
公式仕様を押さえたところで、次のセクションでは安全運用の基盤となる「利確幅×損切り幅の決め方」を、初心者でも再現できる形で整理していきます。
利確幅の決め方|勝率と利益バランスを整える“最適値”の考え方
利確幅は、トライオートFXの収益性を左右する“核”の部分です。値幅・数量・トラップ本数など、設定項目はいろいろありますが、最終的に「どれくらいの利益を1回で取るか」という利確幅の決定は、勝率・回転率・利益効率のすべてに影響します。ぼく自身も、利確幅をいじった瞬間に収益曲線の伸び方が変わった経験があり、「たった数十pipsの差でここまで違うのか…」と驚いたことがあります。
利確幅の最適値は、通貨ペアのボラティリティ、トラップ戦略の性質、資金量、運用スタイルなどで変わりますが、初心者がまず押さえるべき骨格はシンプルです。利確幅は「広げれば利益効率が上がるが決済まで時間がかかる」「狭めれば勝率は上がるが資産の伸びにくさが出る」という二面性があること。このバランスを理解するだけで、利確幅の迷いがかなり減っていきます。
もし設定画面の操作そのものが不安な場合は、先に自動売買設定ガイドを確認しておくと、利確入力欄の位置や基本操作が一気に把握できます。このセクションでは「どう決めるか」に一点集中で進めていきます。
利確幅を大きくするとどうなる?効率UPの代わりに回転率が低下
利確幅を大きくするメリットは、シンプルに「1回の決済で取れる利益が増える」ことです。ある程度まとまった値幅を狙うため、スプレッドや手数料の影響も相対的に小さくなり、結果として効率は向上します。実際、ぼくも利確幅を20pipsから40pipsに変えただけで、同じ相場でも収益の伸びが良くなった経験があります。
また、広めの利確幅は相場の“揺れ”や“ノイズ”に耐性があるので、決済を邪魔されにくいという特徴もあります。たとえばレンジが広めの通貨ペア(NZD/JPYやAUD/JPYなど)では、やや広めの利確を設定することで、余計な細かい決済を避け、きれいな収益曲線を描きやすくなります。
ただし、利確幅を広げすぎると「決済までの時間」が長くなり、そのあいだトラップが回らない=回転率が落ちるという弱点が出ます。回転率が低くなると、トライオートFXの“積み重ね”の強さが活かしきれないと感じることもあります。だから利確幅は、効率と回転のバランスを取りながら調整する必要があります。
利確幅を小さくするとどうなる?利益は出るが伸びにくい理由
利確幅を小さくすると、勝率が高く感じられます。「あ、また利確した!」とスマホに通知が頻繁に届くため、運用が順調だと錯覚してしまうこともあるほどです。実際、小さめの利確は短期の揺れで決済されやすく、決済回数は増えます。
しかし問題は“実質利益”。利確幅を10pipsや15pipsに設定すると、スプレッドや取引コストの割合が大きくなり、せっかくの利益が削られてしまいます。毎回の決済でわずかに削られたとしても、それが何十回・何百回と積み重なると、資産の伸びが急ブレーキを踏んだように重くなります。
また利確幅が狭すぎると、トラップの位置によっては“利益を伸ばせた場面”で早めに手仕舞いしてしまい、結果的に大きなチャンスを逃すこともあります。ぼくも最初はこの罠にハマり、勝率だけは高いのに資産が増えない謎現象で悩んでいました。利確幅を広げた瞬間に流れが変わったのは、いまでも印象に残っています。
初心者に最適な利確幅の目安|推奨レンジと数値例
初心者がまず狙うべき利確幅は、ズバリ20〜40pips程度が目安。もちろん通貨ペアによりますが、このレンジなら「スプレッド負けを避けつつ、回転率も確保する」というバランスが取りやすいです。特にJPYクロス(米ドル/円・豪ドル/円・NZドル/円など)は20〜30pipsが扱いやすく、トライオートFXでも人気通貨ペアはこのあたりの設定が安定しやすい印象があります。
通貨ペア別にざっくりした目安を示すと、以下のようなイメージです。
| 通貨ペアタイプ | おすすめ利確幅 | 理由 |
|---|---|---|
| 米ドル/円・豪ドル/円 | 20〜30pips | ボラが中程度で、スプレッドも比較的狭い。 |
| NZドル/円・ユーロ/円 | 25〜35pips | 比較的レンジが広いので、やや広めが効率的。 |
| ポンド系 | 30〜50pips | ボラが大きく、利確幅が広めの方がノイズに強い。 |
もちろん、これはあくまで“目安”。最終的には相場状況や資金量に合わせて微調整する必要があります。まずはこのレンジでスタートし、慣れてきたら少しずつ最適化するのが安心です。
利確幅の設定操作自体は、前述の設定ガイドで詳しく紹介しているので、必要があればそちらも参考にしてください。
- 利確幅を広げると効率は上がりやすいが、回転率は下がるのでバランスが重要。
- 利確幅を狭くすると決済回数は増えるが、スプレッド負けで利益が伸びにくくなる。
- 初心者は20〜40pipsの中から通貨ペアに合わせて設定すると安定しやすい。
利確幅の感覚がつかめてきたら、次は「損切り幅をどう合わせるか」が重要になります。次のセクションで、初心者でも再現できる損切り幅の考え方を整理していきましょう。
損切り設定の決め方|資金管理とロスカットを踏まえて“深めに設定”が鉄則
損切りの設定は、トライオートFXの安全性を決める“最後の砦”です。利確幅が利益の量を決めるとしたら、損切り幅は「どこまで耐えて、どこで守りに入るか」を定める境界線。このラインをどう決めるかで、運用の安定性も、心の余裕も、大きく変わります。
初心者ほど「損切り=怖い」「損切り=負け」と思ってしまいますが、本来の損切りは「資金を守るための仕組み」です。むしろ、損切りの考え方が固まっていないと、自動売買が本来の力を発揮できず、含み損を見るたびに不安と向き合うことになります。
ぼく自身、初期のころに浅い損切りを何度も踏んでしまい、「レンジ内で全部削られる…!」という絶望を味わいました。その経験があってこそ、今は“深めの損切り”の大切さが身にしみています。ここでは、初心者が再現できる損切り幅の決め方を、できるだけ直感的に理解できる形で整理していきます。
損切り幅が浅いと損が増える理由|レンジ内損切りが一番危険
トライオートFXのようなレンジ系自動売買で、最も危険な損切りは“レンジ内損切り”です。レンジ内というのは、相場が普段から行ったり来たりしている価格帯のこと。そこに浅く損切りを置いてしまうと、相場の“ノイズ”や“ヒゲ”で何度も損切りが連発します。
浅い損切り幅は、一見「リスク管理がしっかりしている」ように見えます。しかし、実際に起きるのは、強制的に何度も負けを確定させられる悪循環。しかも短い値幅で損切りされるため、損失が想像以上のペースで積み重なります。
レンジ内損切りは、「本来は勝ちパターンに入りそうな動き」すら途中で切ってしまうため、トライオートFXの積み上げ型の収益構造と相性が悪いのです。だからこそ、**損切りは“レンジの外”に置き、相場の揺れに邪魔されない深さに設定することが鉄則**になります。
損切り幅は資金量とロスカット水準から逆算する
損切り幅は「何pipsが正解」という決め方ではなく、“ロスカット水準からどれくらい余裕があるか”で決めるのが本質です。トライオートFXは証拠金維持率が一定ラインを割るとロスカットが発動しますが、損切り幅とロット数を正しく管理すれば、このラインから離れた“安全な位置”に滞在できるようになります。
基本の考え方は次のとおりです。
- 自分の資金量を確認する。
- レンジの下限・上限を把握する。
- ロスカット水準に近づかないよう、損切りが発動した場合の損失額を逆算する。
たとえば30万円の資金で円高方向に耐えたい場合、1,000通貨で深めに損切り幅を取れば、ロスカット水準に近づきにくくなります。逆に1万通貨で浅い損切りを設定した場合、少しの逆行で維持率が大きく下がり、精神的にも不安が大きくなります。
つまり、損切り幅は資金管理とセットで考えるべきで、数字だけ調整しても意味がないということです。維持率・必要証拠金・ロット数・損切り幅を同じテーブル上で見ながら、相場の“外側”に余裕を持たせます。
損切りを入れるべき状況/入れない方が良い戦略の違い
損切りの正解は「絶対に入れるべき」でも「入れない方が正義」でもありません。運用スタイルによって、損切りを入れるべき理由/入れない方が噛み合う場面が違います。
損切りを入れるべきケースは、次のような状況です。
- 資金が少なく、長期逆行に耐える余裕がない。
- 仕事中などで運用をチェックできない時間が長い。
- 相場の急変(急騰・急落)が続きやすい通貨を扱っている。
- 精神的に含み損を見ると不安になりやすい。
逆に、損切りをあえて入れない方が戦略として噛み合う場合もあります。
- 資金に十分な余裕があり、大きなレンジ崩れにも耐えられる場合。
- コアレンジャーなど“含み損を抱えながら長期運用することが前提のロジック”を使う場合。
- 相場のレンジを広めに取っており、短期の揺れを無視したい場合。
ただし、損切りなし運用はロスカットと隣り合わせなので、資金管理を厳密に行うのが大前提です。ロスカットの仕組みや証拠金管理を深く理解したい人は、別記事のリスク管理ガイドで基礎を固めておくと安心です。
- 損切り幅が浅いとノイズで連続損切りが起きやすく、レンジ内損切りが最も危険。
- 損切り幅は“資金量とロスカット水準”から逆算して決めるのが安全な考え方。
- 損切りは「入れるべき状況」と「入れない方が戦略に合う状況」があり、運用スタイルで判断が変わる。
損切り幅の軸が固まってきたら、次は実際のロジック別に“どう調整するか”のフェーズへ進みましょう。次のセクションでは、代表的なロジックごとの利確×損切りの考え方を具体的に解説していきます。
タイプ別|コアレンジャー・スワッパーなど主要ロジックの利確×損切り設定の考え方
トライオートFXの魅力は、ロジックごとに「値動きの性格」がまったく違うところです。同じ利確幅・損切り幅でも、コアレンジャー・スワッパー・テクニカルビルダーでは動き方も収益の出方も別物になります。だからこそ、**ロジックごとに利確×損切りの考え方を変える**ことが収益性の差につながります。
ぼくも最初、すべてのロジックに同じ設定を使ってしまい「あれ、思った動きと違う…」と悩みました。特にコアレンジャーとスワッパーは“運用の前提”そのものが違うので、利確×損切りの決め方もガラッと変わります。ここでは、初心者でも迷わないよう、主要3ロジックの設定方針をわかりやすく整理します。
ロジック自体の特徴を深掘りしたい人は、それぞれの攻略記事(コアレンジャー/スワッパー/テクニカルビルダー)も併せて読むと視界が一気にクリアになります。
コアレンジャー|“コアとサブレンジ”によって設定方針が変わる理由
コアレンジャーは、中央の「コアレンジ」で利益を積み上げ、「サブレンジ」で値動きの補完を行うという構造が特徴です。相場が“中心に戻る”という特性を活かすため、利確幅と損切り幅の考え方もレンジを軸に決めるのが基本になります。
利確幅は、コアレンジでは**20〜30pips**程度が相性◎。ノイズが比較的多いエリアなので、回転率重視です。一方、サブレンジは値戻りを想定するため、**30〜40pips**のやや広めでも噛み合います。「戻りを取る戦略」なので、利確を広げても十分に機能します。
損切りは、レンジの外側に逃がすのが鉄則です。コアレンジャーは“含み損を抱えながら利益を積むタイプ”なので、浅い損切りはむしろ逆効果。損切りなし運用も候補に入りますが、資金に余裕がない場合はレンジの外に深く損切りを置くことで安定性が大きく上がります。
つまりコアレンジャーは、「コア=細かく積む」「サブ=戻りで取る」このシンプルな構造に合わせて利確幅×損切り幅を組むと、戦略としてブレなくなります。
スワッパー|高金利通貨は損切りの有無で方針が大きく変わる
スワッパーは、高金利通貨(メキシコペソ/南アランド/トルコリラ)のスワップポイントを積み上げるロジック。利益の大部分を「スワップ」が占めるため、利確幅と損切り幅の役割がほかのロジックとまったく違います。
利確幅は広めが基本。30〜50pips程度の大きめの利確幅を設定することで、スプレッド負けを避けつつ、値動きの荒さにも対応しやすくなります。高金利通貨はボラティリティが高いため、小さい利確はノイズで振り落とされやすく、収益効率が悪くなりがちです。
損切りは、戦略全体を左右します。スワッパーはスワップが利益の中心なので、損切り設定の有無によって“長期積み立て型”にも“短期利回り型”にも変化します。
- スワップ重視 → 損切りなし or 深めの損切り(長期保有)
- 値動き重視 → やや浅めの損切りで短期戦(ただし急落リスク高め)
高金利通貨は急落リスクが特に大きいので、損切りなし運用は資金余力が必須です。資金が少ない場合は、浅すぎない損切りを入れて“リスクの出口”を作る方が安全です。
テクニカルビルダー|トレンド系は損切り判断が特に重要
テクニカルビルダーは、RSI・MACD・移動平均線などのテクニカル条件に基づいて売買する“トレンド系ロジック”です。コアレンジャーのようなレンジ回帰前提ではないため、利確×損切りの考え方もトレンド戦略特有のものに変わります。
利確幅は、トレンドの強さに合わせて変動させる必要があります。基本は20〜40pipsの中から、ボラティリティが高いときは広め、低いときは狭めを検討します。トレンドが発生しにくい相場では利確が刺さりにくいため、過度に広げすぎないことも大切です。
損切りは、最重要項目です。トレンド系で損切りなしは非常に危険で、逆行した場合に含み損が一気に拡大します。損切り幅は、直近の押し安値・戻り高値の“外側”に設定するのが基本で、チャート分析がそのまま安全ラインの根拠になります。
また、テクニカルビルダーは利確よりも「負けを小さくすること」で収益を保ちやすい戦略です。損切りを浅すぎず深すぎず、チャート構造に合わせて適切な位置に置くことで、トレンドフォローの連勝率が上がりやすくなります。
- コアレンジャーは“コアとサブレンジ”の構造で利確幅が変わり、損切りは深めが基本。
- スワッパーは“スワップ中心”のため、損切りの有無で戦略そのものが変化する。
- テクニカルビルダーはトレンド系で、損切り位置が最重要ポイント。
主要ロジックの設定方針をつかんだところで、次は「実際にどう組み合わせるか」に進んでいきます。次のセクションでは、初心者でも再現できる“利確×損切りの調整パターン”を具体的に紹介します。
初心者向け|そのまま使える利確幅×損切り「おすすめ設定テンプレ」
ここまで利確幅・損切り幅の考え方を押さえてきたので、いよいよ“実際にどう設定すればいいのか”が気になっているはずです。初心者から届く質問で一番多いのが、「結局どの数値で始めればいいの?」というもの。気持ちは痛いほどわかります。ぼくもスタート時は迷走して、利確を狭くしたり損切りを浅くしたり、バランスを崩して何度もやり直しました。
そこで、このセクションでは**そのまま使える利確幅×損切りのテンプレート**を資金別・タイプ別にまとめます。相場がどう動いても“まず大崩れしない”よう、運用の安全性を最優先に設計しています。これをベースにしながら、徐々に自分のスタイルに合わせて微調整していけば、失敗のリスクがぐっと減ります。
設定画面の操作方法が不安な人は、先に基本設定ガイドで確認するとスムーズです。
資金10〜30万円の安全設定|広め利確+深め損切り
10〜30万円の少額スタートでは、**「狭い利確・浅い損切り」がもっとも危険**です。相場のちょっとした揺れで連続損切りになるし、維持率が落ちると精神的にも苦しくなります。だからこそ、最初は「広め利確×深め損切り」のバランスが最強の安全策になります。
おすすめの設定は以下のとおりです。
| 項目 | 推奨値の目安 | 理由 |
|---|---|---|
| 利確幅 | 20〜30pips | スプレッド負けを避けつつ、十分な回転率を確保。 |
| 損切り幅 | 150〜250pips | レンジ内損切りを防ぎ、ノイズ耐性を高める。 |
| ロット | 1,000通貨 | 維持率が安定し、急変に強い。 |
これらは、ぼくが「まず損しない運用を作りたい」と考えたときに必ず使う組み合わせです。特に10万台では、深めの損切りが精神安定の源になります。
資金30〜100万円のバランス設定|利確幅を少し広げて効率UP
30万円を超えると、運用の自由度が一気に広がります。維持率に余裕が出るので、利確幅を広げて効率アップを狙えるのがメリットです。ここからは「リスクを抑えつつ、少し利益の伸びを意識する段階」です。
| 項目 | 推奨値の目安 | 理由 |
|---|---|---|
| 利確幅 | 25〜40pips | 広めの利確で大きな波をしっかり取れる。 |
| 損切り幅 | 200〜300pips | 資金に余裕があるため深く設定でき、ロスカット危険性が下がる。 |
| ロット | 2,000〜3,000通貨 | リスクと効率の中間点で運用できる。 |
この設定は「しっかり利益を伸ばしつつ、強い逆行にも耐えたい」という人に最適。ぼくのまわりのトレーダーも、このレンジに落ち着いている人が多いです。
「評価損が怖い人」向けの慎重設定|損切りラインの調整例
初心者の多くが共通して抱える悩みが、「含み損を見ると不安でつらい…」というもの。これは運用経験を重ねれば慣れていくのですが、最初は無理しないことが何より大事です。
評価損がどうしても気になる人は、“損切りを浅くする”のではなく、“ロットを下げる+損切り幅はそのまま”という調整が最も安全です。浅い損切りは連敗リスクを高めるので逆効果です。
| 項目 | 推奨値の目安 | 調整の意図 |
|---|---|---|
| 利確幅 | 20〜30pips | 標準的でストレスが少ない。 |
| 損切り幅 | 150〜250pips | 浅くしないことで“連敗の沼”を防ぐ。 |
| ロット | 1,000通貨以下 | 含み損の金額を小さくし、精神的負担を軽減。 |
この設定は、“メンタルを壊さずに運用を続けたい人”にとって最強と言っていいほど安定します。
「ほぼ放置で運用したい人」向けの超安全設計
仕事・家事・育児で忙しい人ほど、「毎日チャートを見る余裕がない」という声をよく聞きます。そんな人は“ほぼ放置運用”が合っています。放置型では、とにかく「損切りを触らない前提」で、ロット数を極端に抑えて安全性を最優先にします。
| 項目 | 推奨値の目安 | 意図 |
|---|---|---|
| 利確幅 | 25〜35pips | 広め設定でスプレッド負けを防ぎつつ、トラブルを減らす。 |
| 損切り幅 | 設定しない or レンジ外に300〜400pips | 深めの設定で長期逆行に耐える。 |
| ロット | 500〜1,000通貨 | 維持率の余裕が最大化され、放置しやすい。 |
ぼくも忙しい時期にこのスタイルで数ヶ月放置したことがありますが、精神的な負担がとにかく少なく、非常に相性の良い方針でした。
- 10〜30万円は「広め利確×深め損切り」が最も安全。
- 30〜100万円は利確幅を広げて効率UPが狙える。
- 評価損が怖い人は“損切りを浅くする”のではなく“ロット調整”が正解。
- 放置型はロット最小×深め損切り(または損切りなし)がストレス最小の設計。
次のセクションでは、このテンプレをさらに一歩進めて、相場状況に応じた「利確×損切りの微調整テクニック」を紹介します。ここを理解すると、あなた自身で調整する力が一気に伸びます。
相場別の考え方|レンジ・トレンド・急落時で利確・損切りはどう変える?
利確幅と損切り幅は「数字そのもの」よりも、**相場状況に合わせて調整できるかどうか**が成績の差になります。レンジ・トレンド・急落(暴落)——この3つは、トライオートFXユーザーが必ず遭遇する“代表的な相場環境”です。ぼく自身も、この3つを把握した瞬間に設定の迷いが消え、運用が一気に安定しました。
レンジでは回転率、トレンドでは損切り、急落時は安全装置。この切り替えができると、「どんな相場が来ても焦らない自動売買」が完成します。設定作業に慣れていない人は、必要に応じて設定ガイドも併せて読むと理解がさらに深まります。
レンジ相場|利確幅とトラップ間隔の組み合わせが重要
レンジ相場は、トライオートFXがもっとも得意とするフィールドです。価格が一定の帯の中で上下するため、トラップの回転が安定し、利確幅を“狭すぎず・広すぎず”に設定することで利益の積み上げが加速します。
レンジ相場で最も重要なのは、**利確幅とトラップ間隔のバランス**です。利確幅をトラップ間隔より狭くしてしまうと無駄な決済が増え、逆に広くしすぎると回転率が落ちます。レンジで狙うべきは「効率よく積む」ことなので、相場の価格幅の1/3〜1/5程度を利確幅に設定するとリズムが良くなります。
おすすめの目安は以下のとおりです。
- 利確幅:20〜30pips
- トラップ間隔:15〜25pips
- 損切り幅:レンジ外(150〜300pips)
レンジ相場は“勝ちやすい相場”ですが、欲張って利確を広げすぎると決済が止まるので注意。トラップ本数が多い人は、利確幅は25pips前後が最も安定します。
トレンド相場|損切りを入れて逆張り負けを避ける
トレンド相場は、レンジ戦略を前提にするトライオートFXが最も苦手とする相場です。とくに“逆張りポジションを大量に抱えてしまう”ことがあり、損切りなし運用のままトレンドが続くと、含み損が一気に膨らむ危険があります。
トレンド相場のポイントは、損切りを必ず入れて“逆張りの連敗”を止めることです。トレンドが走っているときは、むしろ損切りは“勝つための仕組み”になります。
- 利確幅:20〜40pips(ボラティリティに合わせて調整)
- 損切り幅:トレンド方向の直近安値・高値の外側
- ロジック:テクニカルビルダーの場合は特に損切り必須
ぼくも、トレンド相場で損切りを入れていなかった時期に大きく含み損を抱えてしまった経験があります。トレンドの初動をつかめないわけではなく、「逆張りポジションが積み上がる」ことが原因でした。トレンド時は利確より“防御”の優先順位を上げるだけで、損失を大幅に抑えられます。
急落・暴落時|損切り・停止判断の基準と危機回避策
相場の大敵は、急落(暴落)です。暴落は通常の逆行とは違って、“スピードと幅が大きく、維持率が急低下する”のが特徴。損切りなし設定のまま急落を受けると、ロスカットのリスクが一気に高まります。
急落・暴落時にとるべき行動は次の3つです。
- ① 新規注文の停止:急落中は新しい注文を出さないことが最重要。
- ② 建玉調整:資金に余裕がなければポジションを部分的に軽くする。
- ③ 損切りの再設定:レンジを完全に割っている場合は損切りポイントの見直し。
特に危険なのは、「損切りなし運用のまま急落を受ける」ケース。これは一気にロスカット圏に近づき、戻りを待つ余力がなくなります。暴落対策の基本は、“新規注文を止めて、ポジションを軽くして、損切りラインを現実的な場所にする”ことです。
暴落相場の具体的な避難方法や、証拠金維持率が下がったときの行動は、別記事のリスク管理ガイドで詳しく解説しています。急落局面では迷う場面が多いので、一度目を通しておくと不安がかなり減ります。
- レンジ相場は「利確幅×トラップ間隔」の組み合わせが命。20〜30pipsが安定。
- トレンド相場は“損切りを入れて逆張り負けを止める”のが最優先。
- 急落・暴落時は「停止・軽量化・再設定」の3ステップでロスカットを避ける。
相場別の考え方をつかむと、「どう調整すればいいか」が一気にクリアになってきます。次のセクションでは、利確幅×損切り幅の決定を“もっと簡単にする”ための、具体的な判断フローを紹介します。
Q&A|利確・損切り設定で絶対に知っておくべき疑問まとめ
利確幅・損切り幅の話は、どうしても「数字」と「相場」の両方を扱うため、初心者ほど迷いやすいところです。ぼく自身も最初は、“どこを変えていいのか”“いつ見直すべきなのか”“評価損が出たらどう動くべきなのか”がわからず、毎日ソワソワしていました。
でも、よくある疑問のパターンは実は決まっています。このQ&Aでは、読者から特に多い「利確×損切りの4大疑問」を、できるだけ実践的に、しかも迷いがなくなる形でまとめました。気になっていたところが1つでも解消されれば、設定の判断が一段ラクになります。
もし細かい設定手順を確認したい場合は、先に設定ガイドをチェックしておくとさらに理解が深まります。
途中で利確幅・損切り幅を変えても問題ない?
結論から言えば、**途中で設定を変更しても問題ありません。**ただし、システム上の重要な仕様として、「変更後の設定が反映されるのは新しく建てられるポジションのみ」というルールがあります。
つまり、変更前に保有していたポジションは、古い利確幅・損切り幅のまま決済されます。これは“途中で設定を変えたことで不利な決済が起きる”のを防ぐために設計された安全装置のようなものです。
保有中のポジションも新設定に合わせたい場合は、いったん手動決済してから再稼働する必要があります。ただし、それが必ずしもベストとは限らないので、まずは新規ポジションから調整していくのが初心者には無難です。
評価損が増えたときは損切りするべき?待つべき?
これは初心者が最も悩む質問です。答えはシンプルで、“評価損が怖いから切る”はNG、“ロジック的に負けパターンだから切る”が正解です。
例えば、レンジ戦略が前提のコアレンジャーなら、レンジの外に完全に飛び出さない限りは“待つ”選択が理にかなっています。逆に、トレンド相場でテクニカルビルダーの逆張りポジションが積み上がっているなら、損切りする方が総合的に損が小さくなります。
評価損は感情を揺らしますが、感情に合わせて動くとほぼ必ず悪手になります。判断基準は「相場がいま、ロジックの前提から外れたかどうか」です。急落でロスカットが近いと感じた場合は、部分決済やロット調整という“緊急回避策”が有効です。より深掘りしたい人は、別記事のリスク管理ガイドが参考になります。
どれくらいの頻度で設定を見直すべき?
設定の見直しは、“毎日”でも“毎週”でも必要ありません。むしろ頻度が高すぎると軸がブレて失敗しやすくなります。おすすめは次の3タイミングです。
- ① 大きな相場イベント後(FOMC・雇用統計・金利発表など)
- ② レンジが大きく上か下にズレたとき
- ③ 資金が増えた/減ったタイミング
この3つのどれかが起きたときだけ見直せばOK。逆に言うと、普段は触らなくていいのです。ぼくも、設定をコロコロ変えていた時期は失敗が増えたので、今は“イベント時以外は触らない”を徹底しています。
他の自動売買(ループイフダン・トラリピ)と利確の考え方の違い
意外と多い質問が「ループイフダンやトラリピと利確の考え方は同じ?」というもの。実は、似ているようで結構違います。ざっくり整理すると次のとおりです。
- ループイフダン:利確幅は固定型。狭めに設定されていることが多く、回転率重視。
- トラリピ:利確幅は“利益値幅”として広めが基本。戦略に応じて調整可能。
- トライオートFX:ロジックごとに利確幅の最適解が異なる(コアレンジャーは中間・スワッパーは広めなど)。
つまり、トライオートFXは「利確幅を自分の戦略に合わせて作り込める」という強みがあります。ループイフダンは“システムがある程度最適化してくれているタイプ”、トラリピは“設計の自由度が高いタイプ”、トライオートFXはその“中間でかつロジック別に最適化できるタイプ”というイメージが一番しっくりきます。
- 途中で設定変更してもOKだが、保有済みポジションには反映されない。
- 評価損は感情ではなく“ロジックが生きているか”で判断する。
- 設定見直しは“イベント後・レンジずれ・資金変動”の3タイミングだけで十分。
- 他の自動売買と比べても、トライオートFXは利確幅を戦略ごとに最適化できるのが強み。
よくある疑問がクリアになったところで、次のセクションでは記事の総まとめとして、“初心者が間違えないための利確×損切りの最終チェックリスト”をお届けします。これを見ながら設定すれば、大きなミスを避けながら安心して運用できます。
まとめ|利確幅×損切り設定を整えるとトライオートFXは“放置でも安定”に近づく
ここまで利確幅と損切り幅の考え方を丁寧に積み上げてきましたが、結局のところトライオートFXで安定運用を目指すなら、**「利確は適度に広く、損切りは深めに」**という原則に行き着きます。この2つが整うだけで、毎日の含み損に振り回されることも、新規設定のたびに迷うことも一気に減ります。
ぼく自身、トライオートFXを始めた頃は“不安との戦い”が続きましたが、利確×損切りの軸が固まった瞬間、運用がまるで別物のようにラクになりました。設定に迷わない。相場にビビらない。放置しても怖くない。この状態に近づけたら、あなたの自動売買はもう半分完成しています。
最後に、この長い記事を“最も大切なポイント”にギュッと凝縮してまとめていきます。
この記事の要点まとめ|安全>効率の考え方が初心者の正解
利確幅と損切り幅は、数字の大小ではなく「安全性→効率性」の順に決めるのが正解です。初心者ほど利益を急いでしまいがちですが、まず守ることができれば、自然と利益は積み上がります。
- 利確幅は“狭すぎない・広すぎない”20〜40pipsが中心
- 損切り幅はレンジ外に深めに置くことでノイズ負けを防ぐ
- 相場の種類(レンジ/トレンド/急落)で調整の優先順位が変わる
- 途中変更は新規ポジションのみ反映されるため焦らず調整してOK
- 評価損で判断しない。ロジックが生きているかどうかで判断する
この5つだけ意識すれば、大きなミスはほぼ起きません。
初心者が真似してOKな利確・損切り設定まとめ
ここでは、これまで紹介した中でも「特に初心者と相性が良い設定」をひとまとめにしました。このままテンプレとして使える内容です。
| 資金量 | 利確幅の目安 | 損切り幅の目安 | ロット |
|---|---|---|---|
| 10〜30万円 | 20〜30pips | 150〜250pips(レンジ外) | 1,000通貨 |
| 30〜100万円 | 25〜40pips | 200〜300pips(余裕を持たせる) | 2,000〜3,000通貨 |
| 評価損が怖い人 | 20〜30pips | 150〜250pips(浅くしない) | 500〜1,000通貨 |
| 放置運用したい人 | 25〜35pips | 損切りなし or 300〜400pips | 500〜1,000通貨 |
このテンプレに共通する思想はひとつ。“勝ち方より、負け方を整えると運用が安定する”ということです。損切りを焦って浅くしたり、利確を狭くして回転率ばかり追うと、なぜか利益が伸びません。逆に、少し広め・深めにして安全性を優先すると、ゆっくりでも右肩上がりになりやすいのが自動売買の特徴です。
次のステップ|基本設定はNo.9、リスク管理はNo.16で理解を深めよう
利確×損切りの理解は、トライオートFXの“中心部”です。ただ、設定そのものはこの記事だけで完結させず、基本設定(No.9)とリスク管理(No.16)を必ず併せて読むことで、より強い土台になります。
- 基本設定ガイド(No.9) … どこを触れば結果が変わるのか、操作方法が一気に理解できる
- リスク管理ガイド(No.16) … ロスカット・証拠金維持率・暴落時の立ち回りなど“致命傷を防ぐ力”が身につく
この2つと今回の記事をセットで読んでおけば、トライオートFXの運用は“怖いものなし”に近づきます。慣れてくれば、利確も損切りもあなたの相場観に合わせて自在に調整できるようになり、自動売買が頼れる相棒のように感じられるはずです。
今日学んだ内容をもとに、あなたにとって最適な設定をひとつずつ整えていきましょう。利確幅と損切り幅が固まった瞬間、トライオートFXはびっくりするほど静かに、そして確実に資産を育ててくれるようになります。
